素材について

 

Q:どんな木が選べますか?

 

 

A1:材種

主に使用している材はウォルナット材、オーク材、楢材、メープル材等になります。

お好みの色目、杢目の表情などでお選び頂いております。

それぞれの材の特徴(重さや堅さ、柔軟性等)に多少の違いがありますので、

用途によってはこちらからお勧めさせて頂く事もあります。

また、同じ材種でも使用する部分で特徴の差がありますので、出来るだけ適材適所で対応するように心掛けております。

 

 

A2:合板

適材適所と書きましたが、同理由で合板も使用します。

無垢材への愛着やこだわりは当然ありますが、外見的、感情的な理由ではなく、機能的な理由から合板の使用もいたします。

 

 

A3:産地

使用する材は輸入材がほとんどです。(北米産等計画的に生産されているものを意識してはいます)

このことに対する問題意識は常々ありますが、国産材の現状や材の性質的理由から安易に使用することが難しいのも事実です。

国産材、とくにヒノキや杉の使用は特性を考慮したつくりなど、今後の課題として模索しております。

 

 

構造について

 

Q:孫の代まで使えますか?

 

 

A1:丈夫さ

孫の代云々は半分冗談、念押し半分的な感じですが、よく言われます(苦笑)。

書くまでもないですが、必ずいつか壊れますと答えます。

それが、孫の代か数年先かは素材、つくり、つくる物で違いますが、

お使いの環境やお手入れ等のお気遣いでも随分変わるかと思います。

形優先で無理な構造をとり過ぎたり、たくさんの機能を設け過ぎたり、必要以上にコストダウンをしたりすれば、

過ぎた分の影響が寿命に関連し易いのは事実です。

また、どんなものでも手入れをしないと、すぐに使えなくなったりすると思います。

とは言え、普通につくればそうそう壊れたりはしません(笑)。

 

 

A2:技法

普通につくると言っても、何をするのかは色々です。

木工というと伝統的技法が云々となりがちですが、受け継がれた技法のみを駆使して製作出来る訳でもありませんし、

現代的な工法と織り交ぜながら製作することとなります。

ただ、木という素材を使う中で、地味な作業の一つ一つに、

それが受け継がれている技術のごく一部であったとしても大切に感じる場面が少なくありません。

画像はテーブルの脚部ですが、ほぞ(穴と穴に差し込む構造部)は、

先々材が収縮しても強度を保持出来るように、はさみ込む2段づくりを用いたりします。

それでも、後々軋みや弛みが発生する場合もあります。

そんな時、修理出来る構造、修理したいと思える物づくりでありたいと思っています。

 

 

メンテナンスについて

 

Q:オイル仕上げだと、頻繁にお手入れが必要ですか?

 

 

A1:素材の味と清潔さと木質おたく

オイル塗装された表面は被膜をつくりませんので樹脂を吹付けた塗装や樹脂合板(メラミン化粧板等)の面よりも汚れや傷に弱く、

色目の退化(特に濃い色の材)やひどい汚れがある場合など、気になる頻度は多いです。

それでも、私が好んで無垢材を用いる理由は素材の持つ存在感や質感をより近くに感じられるからだと思います。

人によって感じ方が違う為、昔は定期的なメンテナンスの必要性をお伝えしておりましたが、

最近はあまり言わなくなりました。

自家用の食卓は水拭きにアルコール拭きと、

除菌にうるさいわりに(笑)、かなりラフに扱い、メンテナンスはしていません。

気をつけているつもりでも、傷や輪じみが多少あります。

それで良いとすら感じています。

が、私の感覚はマニアのそれと変わらない為、参考にはならないだろうとも思います。

なので、仕上げはお客様のご判断にお任せしたいと思います。

 

 

A2:メンテナンスとその他塗装

回りくどくて申し訳ありません。

上記ではご納得頂けないと思いますので、使用オイルも安全性とメンテナンス性を考慮した上で保護力の強いものを使用しております。

日常のお手入れは、気になる場合に行ってください。

(それほど手間ではありません。木が蘇るような感覚で楽しいです)

また、ご了承頂ける場合は、浸透性の高いウレタン樹脂塗装か吹き付け塗装も施行しています。

 

 

価格について

 

Q:オーダーするということに、価格を含め不安が少なからずあります。

 

 

A1:お見積りについて

家具に関しては、オーダーメイド、定型自家用品や過去に製作させて頂いたものと同形品、

それらのサイズ変更セミオーダーを含め、全て受注製作になります。

定型品やセミオーダーに関しましては、ある程度の目安となる価格帯はお伝え出来ますが、

基本的に都度見積もりとさせて頂いております。

 

 

A2:お見積りについて2

形になっていない物をご依頼頂く難しさは常々感じております。

ご不安も当然かと思います。

価格に関しても大量に同じものを製作する事がほぼない為、数を理由にコストを抑える事は出来ません。

都度のお見積りはお客様にとって面倒であり、私にとっても負荷となりますが、

理由なく価格は決められないからこそ、

その時の最善でお答えすることがお客様のメリットにも繋がると考え、

そうさせて頂いております。

 

 

A3:納期、仕上がりについて

お問い合わせ頂いてからお届けまでにお時間が掛かります。

通常で2ヶ月、早くて1ヶ月、長くて半年以上掛かります。

出来る限りご要望の納期に添うよう努力しますが、可能な範囲での対応になってしまいます。

納期に関してはご理解を頂く以外ありませんので、

その分、お届けした時にご期待を超える仕上がりを常に目指して製作しております。

 

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